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zero-point-fiveです。
『バジリスク ~甲賀忍法帖~』は、山田風太郎の小説を原作とし、せがわまさきが漫画化した傑作忍者アクション作品です。
アニメ化やメディアミックス展開も果たした本作の魅力を、徹底的に解説していきます。
コミックスは5巻で完結しており、長すぎず・短すぎずでサクッと楽しむこともできます。
2004年の講談社漫画賞一般部門を受賞しとるぞ。
・『バジリスク』の概要
・『バジリスク』の魅力
『バジリスク』概要
まずは『バジリスク』の概要です。
作者名 | せがわ まさき |
原作者 | 山田 風太郎 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | アッパーズKC |
巻数 | 全5巻 |
ジャンル | アクション・忍者 |
アニメ化 | ○ |
評価(honto) | 4.3(5点満点中) |
あらすじ | 江戸の世、天下人・徳川家康は甲賀(こうが)と伊賀(いが)という忍法の二大宗家を相争わせ、十人対十人の忍法殺戮(さつりく)合戦の結果どちらが生き残るかによって、三代将軍の世継ぎ問題を解決させることにした。 だが憎み合う両家にあってそれぞれの跡取り、甲賀弦之介(げんのすけ)と伊賀の朧(おぼろ)は深く愛し合っていた――。 時代に翻弄(ほんろう)される忍術使いたちのあまりにも過酷な運命の幕が上がる!! |
『バジリスク』は山田風太郎氏の甲賀忍法帖が原作となっています。
予測不能な忍術バトル
タイトルにある「甲賀忍法帖」の通り、忍者が忍術を駆使して戦う忍者アクションマンガです。
10対10のシンプルなバトルロワイヤル形式ですが、それぞれが異なる忍術を持っています。
このマンガの魅力は、まず『どんな忍術が登場するのか』です。
冒頭からいきなり忍術対戦がスタートしますが、初戦から特殊な忍術によるバトルに引き込まれます。
どのような忍術が登場するのかは、ネタバレのためここでは記載しませんが、登場人物の数だけ忍術があり、どんな忍術があるのか、そしてその忍術を使ってどう戦うのか、この設定だけでワクワクしますね。
以下一部紹介します。
所属 | 名前 | 特徴 |
---|---|---|
甲賀 | 弦之介 | 甲賀の頭領の孫。瞳術の使い手 |
甲賀 | 陽炎 | 妖艶な美女。毒の吐息を操る |
伊賀 | 朧 | 伊賀の頭領の孫。破幻の瞳の持ち主 |
伊賀 | 夜叉丸 | 特殊な縄を操る忍者 |
多彩なキャラクターによる駆け引き
「忍術合戦」を舞台として、更に作品の魅力を上げるのが登場人物です。
甲賀・伊賀に根付いた戦争の歴史に起因する両者の因縁。
甲賀、伊賀それぞれの党首の考え。
そして、伊賀内、甲賀内での人間関係。
甲賀・伊賀党首のラブストーリーを物語の根底に置き、物語が進んでいきます。
当然物語が進むにつれて死者が出てきます。
「家族や恋人の死」といった要素を加えながら、それぞれのキャラクターが色々な感情を抱きながら戦いが繰り広げられていきます。
読み進めていくうちに、好きなキャラクター、嫌いなキャラクターと別れていくと思います。
そんなキャラクター達が漫画の魅力と戦いの緊張感を引き上げます。
美麗なビジュアル
バジリスクはせがわまさき氏の絵柄抜きでは語れません。
せがわまさき氏の繊細かつ大胆な画風は、『バジリスク』の世界観を見事に表現しています。
キャラクターの表情や動き、忍術の描写、そして時代背景の細部まで丁寧に描かれており、読者を物語の世界に没入させます。
特筆すべきは、せがわ氏がこの作品をコンピュータを用いてデータで描いたことです。当時としては先駆的な試みであり、その結果、従来の手描き作品とは一線を画す独特の質感と迫力を生み出すことに成功しています。
まとめ
全5巻でストーリー展開も早いので、短時間でいっきに読んでしまうと思います。
『バジリスク』は、ある程度万人ウケするマンガだと思います。
「せがわまさき×山田風太郎」作品は他にも柳生十兵衛を主人公『Y十M』や魔界転生『十』もおすすめです!
アニメ化もされているので、サクッと映像で見たい人はアニメもおすすめです。
「せがわまさき×山田風太郎」作品の記念すべき1作目じゃ!
アニメでも見れます
2005年4月〜9月でアニメが放送されていました。
全24話です。
Amazonプライム会員だと無料で見れます!
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